なぜ個別指導塾では成績があがらないのか？⇒ 本気で考えるなら塚本,御幣島,十三,姫島のIQ

「子どもが個別指導に通っているのに成績があがらない」と相談を受けることが多くあります。

なぜでしょう？


答えは初めから決まっていることなのですが・・・

１、個別指導塾は、本当の意味での「個別指導」ではない

個別指導塾は、「家庭教師」とは違います。
家庭教師とは、特別な条件以外、完全な1対１です。
もちろん、教師が丁寧にペースを作っていきます。
ところが、
個別指導塾は4～10名程度の生徒を講師一人で見ます。
一人の生徒を見ている間は、他の生徒を見ることができませんよね。
ですから、6名生徒で1時間授業とすれば、ひとりの生徒に費やす時間は1時間でたったの10分です。
残りの50分はボーっとしていようが、答えが解らなくて質問できずに待っていようが関係ありません。
もちろん、自分から積極的に質問もしなければ、10分でさえ割いてもらえないのが実情です。


２、個別指導塾では、記憶が定着しにくい

子どもは、覚えるのは早いが、忘れるのはもっと早いんです。

記憶のメカニズムは下記の3つのプロセスに分類されます。
１、覚えようとしているとき
２、記憶を維持しているとき
３、思い出すとき
そしてこのプロセス全てに外部からの影響を受けます。
つまり、ここで、覚え間違いや忘れてしまうということが起こります。
とくに、子どもは感受性が強く、新しい刺激に対して大人よりも敏感です。
ですから、何度も反復練習をしないと、どんどん記憶の上書きが起こり、刺激の少ない過去の記憶から消されていきます。
つまり、長期記憶として定着しにくい、ということです。
例えば、インターナショナルの幼稚園に3年通っていて、かなり英語を話せるようになった子でも、小学校で普通の公立に通ってしまうと、6ヶ月もしないうちに英語をすっかり忘れてしまうのはこのためです。
覚えたと思っていても何度も何度も反復する必要があるんです。
具体例では、Aさんが授業中に質問したとします。
そのときに、Bくんは、「そんなもの、カンタンだろ。これは～だから･･･なんだよ」と、心の中でつぶやいています。
実は、このプロセスが非常に大切なんです！
この行為によって、Bくんは、自ら記憶を論理的に再構築するという、さらに高度な処理を行っていることになります。
これが記憶を定着させるために大いに効果的な方法です。
個別指導塾では、「自分が解っていることをもう一度質問される時間がムダだ」としていますが、これはムダではなく、非常に大切なプロセスなんですね。


３、個別指導塾では、ペースが生徒主導になる

自分から進んで勉強する子は個別指導塾でも問題ありません。
でも、多くの学生は、なかなか好んで勉強する習慣がついていません。
そんな学生が個別指導塾に通うとどうですか？
進行ペースはどうしても学生主導になります。
ムリしてペースを進めても理解できずに無理やり進んでいくだけです。
結果、「覚えたつもり」でどんどん進んでいくことになります。


４、個別指導塾では、競争心が芽生えない

個別指導塾では、競争心を培う機会がありません。
しかし、学校や、入試、実社会では、そういうわけにはいきません。
もちろん、行き過ぎた競争心は必要ありません。
しかし、適度な競争心は「ヤル気」の原動力となります。
他人に対してだけでなく、自分自身に負けない健全で強い精神は勉強だけでなく、人生において必要なものです。
好奇心やヤル気、忍耐力を持てない学生を大量に産み出したことが、歪んだ「ゆとり教育」の最大の弊害だ、と言われています。
学生時代にたらふく甘やかされて、大人になった途端に一気に姿勢を変えろ、と言われてもムリな話です。
深刻なケースでは、急激な環境の変化に対応しきれずに青年期でのひきこもり、適応障害やうつ症状を発症する場合も少なくありません。
こういった内面の成長には時間がかかるので、ゆるやかな環境変化で少しずつ心の免疫を強化していく必要があります。
適度な競争心は、ヤル気だけでなく、自信をも育てます。
それだけ環境づくりは大切なものです。



上記４つが、個別指導塾では成績があがらない主な理由になります。

結局のところ、
個別指導塾は、親の不安を紛らわすには都合のいい手段にすぎないのです。


IQでは、少人数制指導を徹底しています。
これは、実際に指導するインストラクターが個々の生徒の進行状況や精神状態を的確に把握するためです。
そして、理解スピードに違いがある生徒を丁寧に個別フォローしていくためでもあります。
もちろん、適度な競争心や集中力を育むための環境整備も有しています。


詳しくはホームページをご覧ください。