大学受験に新たな刺客が！？

さて、今日は産経新聞で気になる記事を見つけました。

それが、コレ･･･

大学受験資格にＴＯＥＦＬ　国内全大学対象　自民教育再生本部、１次報告へ2013.3.21 
　自民党の教育再生実行本部（遠藤利明本部長）が国内全ての大学の入学試験を受ける基準として、英語運用能力テスト「ＴＯＥＦＬ（トーフル）」を活用する方針を固めたことが２０日、分かった。月内にまとめる第１次報告に明記し、夏の参院選の政権公約に盛り込む。
　対象は、全ての国公立大学と私立大学。大学の学部ごとに点数基準を定め、クリアした者に受験を認める。たとえば、東京大学文科一類（主に法学部に進学）の受験資格は「ＴＯＥＦＬ○○○点以上を獲得した者」と定め、公表する。点数基準は各大学に自由に定めさせる。ＴＯＥＦＬは英語圏の大半の大学で留学志願者の英語能力証明として使われており、留学の活発化を通じて国際社会に通用する人材を育成する狙いがある。
　ＴＯＥＦＬの導入は、実行本部が、安倍政権の大学入試改革の目玉に位置づける施策の一つ。英文読解を中心とした現在の高校の英語教育のスタイルを一変させる可能性もある。このため、教育現場に混乱を来さないよう平成３０年度ごろからの導入を想定している･･･。

と、まあこんな感じです。

要は、「難しい英語テストを用意すれば、みんな英語ができるようになるだろう」ってことです。
英語が話せない人が発案した、あまりにも短絡的な思考ですね。(^▽^;)

TOEFLは、英語系テストで最も難しいものです。（大学院受験のGREを除いて）
そのテストで、高得点を取ることは、現在の日本の学校英語教育では不可能です。なぜなら中学、高校の英語教諭がそのレベルに達していないからです。
それに、高校までの英文法は基礎の基礎です。
それさえも満足にできない学生が、TOEFLに太刀打ちできるわけがありません。
どれもこれも中途半端に終わってしまいますよ。

今の学生には、根本的な「考えるちから」が欠落しています。
その点を無視した教育を続ける限り、世界に出て行く人材を作ることは難しいでしょう。
ハンマーやノコギリを手渡しただけでは、誰も家を建てることはできないのですから。

先ずは、最低でも母国語でディスカッションできる学生を育てることです。
「考えるちから」
これが本当に必要です。
そこからが真のスタートでしょう。


Have a nice one!